吉田沙保里選手(ALSOK綜合警備保障)が「FILA NEWS」のトップで紹介される【2010年1月15日】



 国際レスリング連盟(FILA)が年に1回発行している機関誌「FILA NEWS」(カラー24ページ)の第3号に、2004年アテネ・2008年北京両五輪金メダリストの吉田沙保里選手(ALSOK綜合警備保障)の写真が表紙で使われるとともに(右写真)、「Queen of wrestling」として、2009年世界選手権の総括やアゼルバイジャンの躍進の記事をさしおいてトップ記事で特集されている(左下写真)

 記事では、吉田選手は2000年から1987年世界選手権フリースタイル62kg級銅メダリストの栄和人コーチの指導を受け、2002年のアジア大会(韓国・釜山)でシニアのメジャー大会初出場初優勝を飾ったあと、現在まで15のメジャー国際大会を制覇していることを紹介(五輪2度、世界選手権7度、アジア大会2度、アジア選手権4度)。2002年から昨年まで、毎年必ずメジャー大会優勝を果たしていることも評価している。

 シニア・デビューの前にも世界カデット選手権2度、世界ジュニア選手権2度、世界学生選手権1度の計5度、各ディビジョンの世界選手権で優勝しており、これが20歳にしてアジア大会の日本代表に選ばれた理由であろうと推察している。

 2008年のワールドカップで黒星を喫している吉田選手だが、記事では「メジャー大会では無敗」と書かれている。ワールドカップは団体戦であり、個人戦での無敗記録は“継続中”というのが、FILAの見解かもしれない。

 続いて、肉体の能力と技術の知識とのパーフェクトな調和は、「1970年代最高のレスラー」とレスリング・ジャーナリズムで評されている1976年モントリオール五輪金メダルほか世界V4の高田裕司(現日本協会専務理事)の化身であり、「フリースタイル・レスリングの最高のマスター(使い手、達人)」と、最大級の賛辞が贈られている。

 記事の最後には、「30歳を目前にして迎える2012年ロンドン五輪では、五輪3連覇を達成する可能性が十分にある。女子レスリングの生きた伝説になる時だ」と結んでいる。


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