3月27〜28日に中国・南京で女子ワールドカップ【2010年1月13日】



 3月27日(土)〜28日(日)に中国・南京で行われる第10回女子ワールドカップの大会要項が明らかになった。今年の参加国はアゼルバイジャン、日本、カナダ、ウクライナ、ロシア、米国、モンゴル、中国の8ヶ国。4ヶ国ずつに分かれて予選リーグを行い、1位同士が決勝を争い、2位以下も順位決定戦を行う。

 日本は2006年の名古屋大会で優勝したあと、3年連続で優勝から遠ざかっている。日本協会の栄和人・女子強化委員長(中京女大教)は「全日本選手権の1、2位の選手から選抜し、ベストメンバーに近いチームを組みたい」との方針を示し、世界一奪還への意欲を表した。

 なお、全日本女子チームは今月下旬に選抜チームがロシアへ遠征(ヤリギン国際大会に出場)。そのあと、2月6日から東京・味の素トレーニングセンターで今年最初の合宿が予定されている。3月中旬にも同所で合宿し、ワールドカップへ挑む。


◎女子ワールドカップ年度別成績

場 所 優 勝 2 位 3 位 日本のメンバー ※カッコ数字は階級
2001 フランス 日 本 中 国 ロシア 清水美里(46)、坂本日登美(51)、山本聖子(56)、岩間怜那(62)、
菅原美々(68)、浜口京子(72)
2002 エジプト 日 本 ロシア ウクライナ 清水美里(48)、服部担子(51)、山本聖子(55)、岩間怜那(59)、
伊調馨(63)、斉藤紀江(67)、浜口京子(72)
2003 東 京 米 国 日 本 カナダ 坂本真喜子・山本美憂(48)、伊調千春・服部担子(51)、吉田沙保里(55)
山本聖子・岩間怜那(59)、伊調馨・正田絢子(63)、斉藤紀江・坂本襟(67)
浜口京子(72)
2004 東 京 日 本 カナダ 中 国 伊調千春・坂本真喜子(48)、坂本日登美・服部担子(51)、吉田沙保里・
松川知華子(55)、山本聖子・岩間怜那(59)、伊調馨・中西はつみ(63)、
斉藤紀江・坂本襟(67)、浜口京子・村島文子(72)
2005 フランス 日 本 ウクライナ ロシア 坂本真喜子(48)、伊調千春(51)、吉田沙保里(55)、正田絢子(59)、
伊調馨(63)、坂本襟(67)、浜口京子(72)
2006 名古屋 日 本 カナダ 米 国 伊調千春・坂本真喜子(48)、坂本日登美・甲斐友梨(51)、吉田沙保里・
松川知華子(55)、山本聖子・西牧未央(59)、伊調馨・正田絢子(63)、
新海真美・井上佳子(67)、浜口京子・村島文子(72)
2007 ロシア 中 国 日 本 ロシア 甲斐友梨(48)、服部担子(51)、松川知華子(55)、西牧未央(59)、山名慧(63)、
井上佳子(67)、新海真美(72)
2008 中 国 中 国 米 国 日 本 坂本真喜子・伊調千春(48)、坂本日登美(51)、松川知華子・吉田沙保里(55)、
山名慧(63)、西牧未央・伊調馨(63)、新海真美(67)、佐野明日香(72)
2009 中 国 中 国 カナダ 日 本 三村冬子(48)、堀内優(51)、松川知華子(55)、山名慧(59)、西牧未央(63)、
井上佳子(67)、佐野明日香(72)

 《ワールドカップとは》

 国際レスリング連盟(FILA)は、アテネ五輪で女子が採用されることが国際オリンピック委員会(IOC)によって正式決定された直後の2001年10月、女子ワールドカップをスタートさせた。

 レスリングのワールドカップは、世界のトップチームよる団体戦の総当りリーグ戦で、全階級にわたる総合的な実力を競う大会(団体の勝敗とともに、階級ごとに個人でも勝ち点によって順位が争われる=ただし、表彰は行われない)。1階級に2選手をエントリーし、交互に起用することもできるので、選手を温存しながら団体優勝にかける国もある。

 男子では1973年から実施されており、世界選手権と並ぶビッグ大会。当初は各大陸の最強国を集めて行われていたが、大陸間で実力格差があるため、大陸代表にこだわらず、前年の世界選手権の国別対抗得点の結果で、強国を集めて行われるようになった。

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