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学校対抗戦で起きた重大な反則行為による失格者への対応について
【2011年8月4日】


 北東北インターハイの学校対抗戦3回戦、A高−B高の試合で、青のB高のC選手が第1ピリオド、クリンチ勝負となり場外へもつれ、ピリオドの勝敗が決定した直後、相手の顔を蹴る行為があった。

 審判団の判断でこの行為が「暴力行為」、すなわち重大な反則行為として認められ、藤本賢一審判長の確認のもと、C選手は失格となった。インターハイは国際レスリング連盟(FILA)ルールを適応しており(一部特別ルールを採用)、ルールブック65ページ第55条の「反則行為に対する処置」に従った。よって、C選手は同大会における個人戦も含めて出場権をはく奪された。

 即座に審判委員会が召集されて協議を行い、常任委員会(副理事長以上の役職)に案を提出して、「C選手が所属するB高の学校対抗戦戦については、継続して試合参加を認める。ただし、C選手は失格のため、正式な補欠がいれば参加を認める」という処分を下した。

 FILAルールに厳密に沿うと、「全競技会から失格となり順位につく権利をはく奪される」との一文により、該当選手の今後の競技会への復帰期日が明確でなくなり、国際大会では、数ヶ月や数年の単位で出場権利をはく奪されたケースがある。今大会には一部特別ルールが適応されているのと、高校生の教育上、同ルールが適応されるのは今大会に限ってのことも同時に発表された

 なお試合後、C選手はB高の監督とともにA高を訪れ、相手選手に謝罪した。




■FILAルールブックの65ページ「第55条 反則行為に対する処置」

(一部省略)いかなる場合において、意識的な「頭突き(バッティング)」や「乱暴な行為」を犯したレスラーは、その行為の重大性を理由に、審判団の判断で即座に「失格」に処せられ、同時に、全競技会から失格となり順位につく権利を剥奪される。



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