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【特集】沖縄大会での強化体制がついに実る! 与那覇竜太(沖縄・浦添工)が2年生でインターハイ王者!【2011年8月7日】

(文=池田安佑美、撮影=保高幸子)




 “役者”がそろったインターハイ84s級を制したのは、2年生の与那覇竜太(沖縄・浦添工)だった。3年生には、秋田商エースの桜庭正義(秋田)、花咲徳栄主将の吉岡靖典(埼玉)、岐南工重量級エースの洞口幸太(岐阜)、2年生には学校対抗戦で殊勲の白星を挙げた長知宏(茨城・霞ヶ浦)…。

 ベスト8には早々たるメンバーが名を連ねた。昨年地元の沖縄で開催されたインターハイで「1年生チャンピオン」を狙っていた与那覇だったが、結果は3位。立派な成績だが、本人は満足してないなかった。

 準々決勝では洞口、準決勝
(右写真)では桜庭と、ともに3年生の有力選手をストレートで撃破。相手によってタックル、差し押しなど使い分け、3年生相手にもパワー負けしなかった。決勝では、この大会の学校対抗戦で一気にブレイクした長を2−0(4-0,1-0)で下した。

■沖縄チームの存在感が目立った大会

 2年生ながら初優勝を遂げた与那覇だが、派手なガッツポーズはなく、笑みを少しこぼしただけ。2年前の全国中学選手権大会で大会MVPを獲得したとき、「地元沖縄インターハイで優勝」を目標としていただけに、「本当は去年優勝したかった」と悔しい一面も見せた。ただ、念願の日本一を獲ったことも事実。「沖縄県民全員で喜べたらいいです。先輩たちにも金メダルを報告したい。来年もチャンスがあるので、2連覇を目指したい」と抱負を語った。

 セコンドの屋比久保監督は「去年はやはり差が少しありましたけど、今年は自信がありました。2人目の沖縄チャンピオンです」と満面の笑顔。昨年の沖縄インターハイに向けて、数年前からキッズから高校までの強化体制をしき、それを地盤に今シーズンも存在感を見せ付けるチームを作り、念願の優勝者まで輩出した。
 
 浦添工は、学校対抗戦では2年連続ベスト4で、個人戦では与那覇のほかに96s級で志喜屋正明が準優勝と2人が入賞。昨年に引き続き沖縄が台風の目となった大会だった。
(左写真:志喜屋=左=と与那覇)



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