ジュニアレスラーのためのコンディショニングブック作成と活動報告

報告=スポーツ医科学委員会(相澤勝治、久木留毅、青山晴子)


 日本レスリング協会・スポーツ医科学委員会は,ジュニアレスラー向けに日頃から自分の体重管理を行うためのツールとして、「ジュニアレスラーのためのコンディショニングブック」を作成し,2007年JOC杯ジュニアオリンピック(神奈川・横浜文化体育館)の参加選手全員に配布した。

 これまで、国内外問わずジュニアレスラーの急速減量が問題となっていた。そこで、スポーツ医科学員会は、2005年度に減量の実態把握の調査を行い、減量方法や栄養などの知識や情報が十分でないことが急速減量を招く一要因であることを理解した。

 特にジュニアレスラーは成長期に伴い体型が大きく変化する特徴がある。このため、自分の体重管理や減量方法,栄養の摂り方など減量に関する内容を盛り込み、さらに毎日、自分の体調や体重を把握できる記入シートも付け加えたコンディショニングブックを作成した。

 今回のコンディショニングブックは、ジュニア期からのアンチ・ドーピング教育の内容も一部記載し、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の協力や日本オリンピック委員会(JOC)のスポーツ科学基金の助成を受けて作成された。日本レスリング協会では,コンディショニングブックが選手だけでなく、監督・コーチや保護者にも役立ててもらいたいと考えている。

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