(6月3〜4日、東京・代々木第二体育館)


55 田岡秀規(たおか・ひでのり)=自衛隊、初優勝

 1981年1月25日、北海道生まれ、25歳。北海道・岩見沢農高〜山梨学院大卒。高校時代の98年に56kg級で高校三冠王(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)へ。山梨学院大では99年東日本学生春季新人戦フリー58kg級優勝など。その後、腰を痛め戦列を離脱。大学最後の年の02年の全日本大学選手権フリー55kg級(以下同じ)でようやく3位へ入るまでに回復。自衛隊に進み、腰痛を完治させて05年のサンキスト・オープン(米国)で優勝。同年の全日本選手権で3位へ入賞した。162cm。
60 高塚紀行(たかつか・のりゆき)=日大、初優勝

 1985年4月28日、大阪府生まれ、21歳。茨城・霞ヶ浦高卒。少年少女クラブの名門、大阪・吹田市民教室でレスリングに取り組み、1991〜97年に全国少年選手権を7年連続優勝。全国中学生選手権でも99・00年を連覇して茨城・霞ヶ浦高校へ。03年には、63kg級で高校四冠王(全国高校選抜大会、JOC杯ジュニア選手権、インターハイ、国体)に輝いた。日大では、04年に全日本大学選手権で大会史上13人目の1年生王者へ。05年も世界ジュニア選手権で銅メダルを取り、ユニバーシアードへも出場した。163cm。
66 小島豪臣(こじま・たかふみ)=周南システム産業、初優勝

 1983年8月29日、青森県生まれ、22歳。青森・八戸工大一高卒。高校時代の01年に全国高校選抜大会2位、インターハイ優勝など。日体大に進んでからも02年JOC杯ジュニアオリンピック2位など実力を伸ばし、2年生のときの03年に学生二冠王を獲得。04年はアジア選手権へ出場し、世界学生選手権で6位に入賞したあと、全日本学生選手権で連覇を果たし、全日本選手権で優勝。06年に66kg級にアップし、アジア選手権で5位へ。168cm。
74 小幡邦彦(おばた・くにひこ)=ALSOK綜合警備保障、2年連続5度目の優勝

 1980年10月17日、山口県生まれ、25歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。97年に高校四冠王。翌年は五冠王に輝く。山梨学院大1年の99年に世界ジュニア選手権3位のあと、全日本選手権で初優勝。00年も全日本選手権で勝ち、01年は東アジア大会3位、アジア選手権3位、世界選手権出場。02年もアジア大会と世界選手権へ。03年世界選手権で10位に入賞。04年はアジア選手権3位のあと、アテネ五輪へ出場。05年もアジア選手権、世界選手権へ出場した。176cm。
84 松本真也(まつもと・しんや)=日大、初優勝

 1984年7月16日、京都府生まれ、21歳。京都・網野高卒。京都・網野中時代に3年連続(97〜99年)で全国大会優勝。網野高では00〜02年に全国高校選抜大会2度、インターハイと国体を各3度勝ち、タイトルを総なめにした。高校8冠王は史上初。00・01年はアジア・カデット選手権でも勝った。日大1年の03年に全日本大学選手権で勝ち、翌04年は学生二冠王へ。この間、03年世界ジュニア選手権へも出場した。171cm。
96 小平清貴(こだいら・きよたか)=警視庁、3年連続5度目の優勝

 1978年12月25日、茨城県生まれ、27歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。高校時代の96年に国体優勝。山梨学院大へ進み、98年JOC杯ジュニアオリンピックで優勝し、世界ジュニア選手権出場など経験を積む。99・00年に学生二冠王へ輝き、00年に全日本選手権優勝。01年に東アジア大会2位のあと、初の世界選手権出場を果たした。03年に全日本選手権で優勝。アテネ五輪の予選に挑んだが、及ばなかった。04年に全日本選手権で優勝し、05年はアジア選手権5位、世界選手権出場。182cm。
120 北村克哉(きたむら・かつや)=専大、初優勝

 1985年12月14日、東京生まれ、20歳。東京・東京工高卒。高校時代の03年に全国高校選抜選手権120kg級3位、国体フリースタイル(以下同じ)97kg級3位など。大学へ進み、04年JOC杯ジュニア選手権フリースタイル96kg級3位へ。05年に120kg級(以下同じ)で全日本学生選手権を制し、全日本大学選手権は3位。全日本選手権でも3位に入賞した。182cm。


55 平井進悟(ひらい・しんご)=ALSOK綜合警備保障、初優勝

 1978年8月2日、長野県生まれ、27歳。長野・上田西高〜拓大卒。高校時代の95年に国体少年フリーで優勝。翌年、グレコで高校ニ冠王へ。拓大へ進み00年の学生グレコニ冠王のほか、世界学生選手権フリーにも出場。卒業後は、フリーで01年の全日本社会人選手権とサンキスト・オープンに優勝し、その後グレコに専念。03年全日本選手権は3位。04年は全日本社会人選手権60kg級で優勝。05年にはアジア選手権に出場した。163cm。
60 笹本睦(ささもと・まこと)=ALSOK綜合警備保障、6年連続6度目の優勝

 1977年10月21日、神奈川県生まれ、28歳。神奈川・向上高〜日体大卒。高校時代は無冠だったが、日体大で力をつけ、98・99年全日本選手権2位を経てシドニー五輪へ出場し8位。その後の世界学生選手権でも優勝した。01年世界選手権は7位。02年は世界選手権の上位入賞を逃したが、アジア大会3位に入賞し、全日本選手権でも優勝。03年も世界選手権へ出場。04年はアテネ五輪に出場し、5位に入賞。05年はアジア選手権3位、世界選手権10位。163cm。
66 飯室雅規(いむろ・まさき)=自衛隊、2年連続5度目の優勝

 1978年2月28日、滋賀県生まれ、28歳。滋賀・日野高〜拓大卒。高校時代の95年にJOC杯ジュニアで優勝。拓大1年の96年に全日本大学グレコ選手権2位と頭角を現し、98年に学生王者へ。00年は世界学生選手権で6位入賞のあと、全日本選手権で初優勝。01年は世界選手権に初出場。02年は世界選手権、アジア大会に出場し、03年も世界選手権に出場したが、アテネ五輪の出場は逃した。05年はアジア選手権2位、世界選手権出場。172cm。
74 菅 太一(すが・たいち)=警視庁、5年ぶり2度目の優勝

 1979年4月8日、埼玉県生まれ、27歳。東京・京北高〜日大卒。父・芳松さんは1976年モントリオール五輪グレコローマン57kg級4位。その影響で4歳からレスリングに取り組み、高校時代の97年に68kg級でインターハイ優勝など。日大00年に76kg級で学生二冠王に輝き、全日本選手権で初優勝。階級区分変更により、02年からは74kg級へ。03年全日本選手権で優勝したが、アテネ五輪出場はあと一歩で逃した。その後、04年全日本選手権2位、05年全日本選抜選手権2位、全日本選手権2位と“あと一歩”が続いた。174cm。
84 松本慎吾(まつもと・しんご)=一宮運輸、7年連続7度目の優勝

 1978年3月3日、愛媛県生まれ、28歳。愛媛・津島高〜日体大卒。高校時代に国体王者へ。98年にフリー二冠を含めて学生四冠王へ。99年はグレコで学生二冠を制し、全日本選手権初優勝。シドニー五輪は逃したが、00年世界学生選手権4位。01年は東アジア大会で勝ち、アジア選手権2位のあと、世界選手権へ初出場。02年のアジア大会で金メダルを獲得した。03年も世界選手権へ出場し、04年はアテネ五輪で7位に入賞した。05年はアジア選手権2位、世界選手権8位。175cm。
96 山口竜志(やまぐち・りゅうじ)=拓大、初優勝

 1985年3月6日、鳥取県生まれ、21歳。鳥取・倉吉工高卒。高校時代は全国大会無冠。拓大へ進み、04年東日本学生春季新人戦両スタイル96kg級で優勝。同年の全日本学生選手権でもグレコローマンで3位入賞。05年JOC杯ジュニア選手権グレコローマン96kg級で勝ち、世界ジュニア選手権へ出場。全日本学生選手権と全日本大学グレコローマン選手権でも勝ち、学生界で第一人者の地位を築いた。179cm。
120 鈴木克彰(すずき・かつあき)=警視庁、2年ぶり5度目の優勝

 1977年12月13日、東京都生まれ、28歳。東京・京北高〜拓大卒。98、99年に全日本大学グレコ選手権優勝。99年に全日本選抜選手権優勝。00年は全日本選抜選手権、全日本社会人選手権、国体、全日本選手権で優勝を続け、01年は東アジア大会3位のあと全日本選手権優勝。負傷で戦列を離れたあと、02年全日本選手権で勝ち、03年は世界選手権へ出場したが、アテネ五輪は出場を逃した。180cm。


《前ページへ戻る》