(2007年1月27日〜29日、東京・駒沢体育館)


男子フリースタイル 男子グレコローマン 女  子 個 人 賞

55 松永共広(まつなが・ともひろ)=ALSOK綜合警備保障、3年連続4度目

 1980年6月27日、静岡県生まれ、26歳。静岡・沼津学園高〜日体大卒。静岡・焼津リトル時代に全国少年選手権5連覇のあと、95年に史上初めて全国中学生選手権3連覇を達成。97・98年に2年連続でJOC杯ジュニアを含め高校五冠王へ。01年は全日本選抜選手権3位のほか、学生二冠王と国体で勝ち、全日本選手権初優勝。02年は世界学生選手権で優勝。04年アテネ五輪は出場できなかった。05年はアジア選手権3位、世界選手権5位。06年は世界選手権代表を逃した。163cm。
60 湯元健一(ゆもと・けんいち)=日体大、2年連続2度目

 1984年12月4日、和歌山県生まれ、22歳。和歌山・和歌山工高卒。高校時代の01年にアジア・カデット選手権4位、02年に全国高校選抜大会とインターハイで優勝。日体大へ進み、03年に東日本学生秋季新人戦優勝、04年にJOC杯ジュニアオリンピックで勝ち、アジア・ジュニア選手権3位と力を伸ばした。04年全日本選手権は3位。05年冬に全日本チームの欧州遠征に抜てきされ力を伸ばし、世界選手権の代表へ。しかし06年は世界選手権出場を逃した。165cm。
66 小島豪臣(こじま・たかふみ)=周南システム産業、2年ぶり2度目(この階級は初)

 1983年8月29日、青森県生まれ。23歳。青森・八戸工大一高〜日体大卒。高校時代の01年に全国高校選抜大会2位、インターハイ優勝など。日体大に進んでからも02年JOC杯ジュニアオリンピック2位など実力を伸ばし、2年生のときの03年に60kg級で学生二冠王を獲得。04年はアジア選手権へ出場し、世界学生選手権で6位に入賞したあと、全日本学生選手権で連覇を果たした。05年末から66kg級へ。06年に世界選手権に出場した。168cm。
74 長島和彦(ながしま・かずひこ)=クリナップ、初

 1981年9月25日、群馬県生まれ、25歳。群馬・館林高〜早大卒。高校時代の99年に双子の兄・正彦とともに四冠(全国高校選抜大会、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権、国体)を制覇。早大へ進み、00年にJOC杯ジュニア選手権76kg級で優勝し、世界ジュニア選手権へ出場。翌01年もJOC杯に勝ち、世界ジュニア選手権は6位入賞。同年、全日本学生王者へ。02年は学生二冠を制し、世界学生選手権で6位。04年は世界学生選手権で銅メダルを獲得したが、全日本級の大会では小幡邦彦の壁をなかなか破れなかった。178cm。
84 鈴木豊(すずき・ゆたか)=自衛隊、初

 1979年2月27日、埼玉県生まれ、27歳。埼玉・埼玉栄高〜日大卒。高校時代の96年にJOC杯ジュニア選手権と国体のフリー68kg級で優勝。世界ジュニア選手権へも出場する。日大へ進み、98年に世界学生選手権76kg級へ出場し、全日本大学選手権3位。翌99年に全日本選手権3位などの成績を残したがタイトルには恵まれなかった。自衛隊に進み、国体や全日本社会人選手権で優勝するなどしたが、全日本王者には恵まれず、04年に正式に1階級アップ。06年の国体で優勝し、弾みをつけた。175cm。
96 小平清貴(こだいら・きよたか)=警視庁、4年連続5度目

 1978年12月25日、茨城県生まれ、27歳。茨城・霞ケ浦高〜山梨学院大卒。高校時代の96年に国体優勝。山梨学院大へ進み、98年JOC杯ジュニアオリンピックで優勝。99・00年に学生二冠王へ輝き、00年に全日本選手権優勝。01年に東アジア大会2位のあと、初の世界選手権出場を果たした。03年に全日本選手権で優勝。アテネ五輪の予選に挑んだが、及ばなかった。04年に全日本選手権で優勝し、05年はアジア選手権5位、世界選手権出場。06年も世界選手権へ出場した。182cm。
120 田中章仁(たなか・あきひと)=FEG、6年連続6度目

 1983年3月9日、福岡県生まれ、23歳。福岡・三井高〜専大卒。高校2年の99年に全国高校グレコ選手権で優勝。00年にインターハイ、全国高校グレコ選手権、国体で優勝。専大へ進み、01年に全日本王者へ。02年に世界学生選手権、世界選手権、アジア大会に出場した。03年は世界選手権への出場を逃したが、全日本選手権で優勝。しかしアテネ五輪出場は逃した。04年に4年連続で全日本王者を達成。05年はアジア選手権と世界選手権に出場した。06年はひざの治療で戦列を離れたあと、見事に復帰した。183cm。


 

55 豊田雅俊(とよた・まさとし)=警視庁、2年連続4度目

 1976年10月25日、徳島県生まれ、30歳。徳島・穴吹高〜拓大卒。高校時代からグレコローマンで頭角を現し、93・94年に2年連続で高校3大タイトルを獲得。拓大2年生の96年にグレコローマンの学生ニ冠王へ。その後、全日本王者には手が届かずシドニー五輪を逃すなど、やや低迷した時期もあったが、02年に全日本選手権初優勝。03年に世界選手権へ初出場した。04年は五輪予選を勝ち抜き、国内でのプレーオフにも勝ってアテネ五輪出場を果たした。05、06年は連続で世界選手権出場。162cm。
60 笹本睦(ささもと・まこと)=ALSOK綜合警備保障、7年連続7度目

 1977年10月21日、神奈川県生まれ、29歳。神奈川・向上高〜日体大卒。高校時代は無冠だったが、日体大で力をつけ、98・99年全日本選手権2位を経てシドニー五輪へ出場し8位。その後の世界学生選手権でも優勝した。01年世界選手権は7位。02年は世界選手権の上位入賞を逃したが、アジア大会3位に入賞し、全日本選手権でも優勝。03年も世界選手権へ出場。04年はアテネ五輪に出場し、5位に入賞。05年にアジア選手権3位、世界選手権10位のあと、06年にアジア大会で金メダルを獲得した163cm。
66 飯室雅規(いむろ・まさき)=自衛隊、7年連続7度目

 1978年2月28日、滋賀県生まれ、28歳。滋賀・日野高〜拓大卒。高校時代の95年にJOC杯ジュニアで優勝。拓大1年の96年に全日本大学グレコ選手権2位と頭角を現し、98年に学生王者へ。00年は世界学生選手権で6位入賞のあと、全日本選手権で初優勝。01年は世界選手権に初出場。02年は世界選手権、アジア大会に出場し、03年も世界選手権に出場したが、アテネ五輪の出場は逃した。05年はアジア選手権2位、世界選手権出場。06年のアジア大会で銅メダルを獲得した。172cm。
74 菅太一(すが・たいち)=自衛隊、3年ぶり4度目(この階級2度目)

 1979年4月8日、東京都生まれ、24歳。東京・京北高〜日大卒。高校時代にインターハイなどで優勝。日大1年生の98年に大学王者となり、00年に76kg級で学生二冠王、全日本選手権優勝と力をつける。01年は東アジア大会2位、アジア選手権優勝と国際舞台で実力を発揮し、世界選手権へも出場した。階級区分の変更もあって日本一から遠ざかったあと、03年に74kg級で優勝。しかしアテネ五輪は逃した。その後、06年に世界選手権とアジア大会に出場した。174cm。
84 松本慎吾(まつもと・しんご)=一宮運輸、8年連続8度目

 1978年3月3日、愛媛県生まれ、28歳。愛媛・津島高〜日体大卒。高校時代に国体王者へ。98年にフリー二冠を含めて学生四冠王へ。99年はグレコで学生二冠を制し、全日本選手権初優勝。シドニー五輪は逃したが、00年世界学生選手権4位。01年は東アジア大会で勝ち、アジア選手権2位のあと、世界選手権へ初出場。02年のアジア大会で金メダル。03年も世界選手権へ出場し、04年はアテネ五輪で7位に入賞した。05年はアジア選手権2位、世界選手権8位。06年も世界選手権9位、アジア大会3位の成績を残した。175cm。
96 加藤賢三(かとう・けんぞう)=自衛隊、2年連続4度目

 1980年9月28日、愛知県生まれ、26歳。愛知・星城高〜大東大卒。高校時代は国体などで優勝。大東大で99年JOCジュニア130kg級に優勝し、世界ジュニア選手権へ。00年も世界ジュニア選手権8位入賞。01年は全日本選抜選手権2位、全日本学生選手権優勝と力をつけ、02年は全日本選抜選手権と全日本選手権で優勝。03年の世界選手権へ出場したが、04年は五輪予選を勝ち抜けず、アテネ五輪出場を逃した。05年は世界選手権出場。06年の世界選手権では11位へ。183cm。
120 沢田直樹(さわだ・なおき)=山口県協会、初

 1977年12月13日、東京都生まれ、28歳。東京・京北高〜拓大卒。98、99年に全日本大学グレコ選手権優勝。99年に全日本選抜選手権優勝。00年は全日本選抜選手権、全日本社会人選手権、国体、全日本選手権で優勝を続け、01年は東アジア大会3位のあと全日本選手権優勝。負傷で戦列を離れたあと、02年全日本選手権で勝ち、03年は世界選手権へ出場したが、アテネ五輪は出場を逃した。180cm。





48 伊調千春(いちょう・ちはる)=ALSOK綜合警備保障、2年連続4度目(この階級3度目)

 1981年10月6日、青森県生まれ、25歳。京都・網野高〜中京女大卒。98年全国女子高校生大会優勝、99年全日本選手権2位、00年JOC杯ジュニア選手権50kg級優勝と力をつけ、同年の世界女子ジュニア選手権で優勝。02年は世界女子選手権(51kg級)で惜しくも銀メダルとなったが、03年の世界選手権で優勝。その後48kg級へ落としてアテネ五輪へ出場。銀メダルを獲得した。05年は51kg級で世界選手権出場を目指したが、日本代表を逃した。しかし06年、48kg級で世界一へ。アジア大会でも優勝。157cm。
51 服部担子(はっとり・になこ)=中京女大大学院、3年ぶり3度目

 1982年6月25日、神奈川県生まれ、24歳。愛知・中京女大付高〜中京女大卒。神奈川・東海ジュニアでレスリングを始め、99年にJOC杯カデット選手権優勝、世界カデット選手権は7位。00年はアジア・ジュニア選手権優勝などの実績を残し、01年は世界ジュニア選手権出場の経験を積み、全日本選手権で優勝した。02・03年にはワールドカップ出場を経験し、03年に全日本選手権で優勝。04年プレ五輪でも優勝。その後、55kg級で闘ったりもしたが、再び51kg級へ落とした。154cm
 55 吉田沙保里(よしだ・さおり)=ALSOK綜合警備保障、5年連続5度目

 1982年10月5日、三重県生まれ、24歳。三重・久居高〜中京女大卒。少年少女レスリング時代から名をとどろかせ、同世代の大会で無敗。99年世界カデット選手権優勝のあと、00・01年の世界ジュニア選手権で2連覇。02年はアジア大会で勝ち、世界選手権に初出場初優勝。続く全日本選手権でも勝った。03年に世界V2を達成し、04年のアテネ五輪で優勝。05年にワールドカップ、アジア選手権、ユニバーシアード、世界選手権、06年にワールドカップ、世界選手権、アジア大会と優勝を重ね、現在、国際大会で104連勝、国内外通算で103連勝を継続中。156cm。
59 西牧未央(にしまき・みお)=中京女大、初

 1987年7月15日、大阪府生まれ。19歳。愛知・至学館高卒。大阪・吹田市民教室時代から全国に名をとどろかせ、全国少年選手権7年連続優勝。中学時代は3年連続で全国大会二冠(全国中学生選手権・全国女子中学生選手権)を制した。04年ジャパンクイーンズカップ59kg級で優勝。05年はアジア・ジュニア選手権と世界ジュニア選手権の63kg級で優勝した。06年もJOC杯ジュニア選手権で勝ち、世界ジュニア選手権で優勝。160cm。
63 伊調馨(いちょう・かおり)=中京女大、5年連続5度目

 1984年6月13日、青森県生まれ、22歳。愛知・中京女大附高卒。96年全国少年選手権優勝、98年全国女子中学生選手権52kg級などで優勝を重ね、01年ジャパンクイーンズカップ56kg級で現役世界チャンピオンの山本聖子をフォールで破る大殊勲を達成。同年の全日本女子選手権は4位に終わったが、02年はアジア大会銀メダルのあと、世界選手権に初出場初優勝。03年に世界を連覇し、04年アテネ五輪でも優勝。05年もワールドカップ、アジア選手権、ユニバーシアード、世界選手権、06年もワールドカップ、世界選手権、アジア大会と優勝を重ねた。166cm
67 井上佳子(いのうえ・よしこ)=愛知・至学館高、初優勝

 1988年4月26日、山口県生まれ。18歳。04年に58kg級で、05年に68kg級で全国高校女子選手権優勝。05年はアジア・カデット選手権60kg級で優勝。06年にJOCジュニア選手権で優勝し、世界ジュニア選手権で優勝。ほかにワールドカップ出場の機会を得て実力をつけた。

72 浜口京子(はまぐち・きょうこ)=ジャパンビバレッジ、11年連続11度目

 1978年1月11日、東京都生まれ。29歳。ボディビルからレスリングへ。96年にアジア選手権70kg級で優勝。翌年、75kg級で世界一に輝き、99年まで3連覇。00年の世界選手権は3位に終わり、01年も4位で世界一奪還ならなかったかが、02年に返り咲いた。同年はほかにアジア大会、ワールドカップでも優勝。03年に5度目の世界一へ輝いた。04年はアテネ五輪で銅メダルを獲得し、全日本選手権で9度目の優勝を飾った。05年はワールドカップ優勝、世界選手権2位。170cm。




天皇杯
笹本 睦
フリー最優秀選手
湯元 健一
グレコ最優秀選手
松本慎吾
女子最優秀選手
吉田 沙保里



《前ページへ戻る》