2009年明治乳業杯全日本選抜選手権 優勝選手

(2009年6月20〜21日、東京・代々木第二体育館)




55 長谷川恒平(はせがわ・こうへい)=福一漁業、2年連続2度目優勝

 1984年11月22日、静岡県生まれ、24歳。静岡・焼津中央高〜青山学院大卒。全国少年選手権4連覇、全国中学生選手権2連覇。焼津中央高時代に02年のインターハイなど7つの全国タイトルを獲得。青学大ではグレコローマンで03年に世界ジュニア選手権に出場し、05・06年の全日本学生選手権でも優勝する一方、フリースタイルでも全日本大学選手権3連覇を達成など。卒業後はグレコローマンに専念し、07年全日本社会人選手権優勝。同年の全日本選手権で初優勝を遂げ、08年の全日本選手権でも優勝。09年はアジア選手権で初優勝。164cm。
60 松本隆太郎(まつもと・りゅうたろう)=群馬ヤクルト販売、初優勝

 1986年1月16日、群馬県生まれ、23歳。群馬・館林高〜日体大卒。高校時代の2003年に全国高校生グレコローマン選手権と国体グレコローマンで優勝。日体大に進み、2年生の05年に学生二冠王、国体2位など。翌06年は学生タイトルに見離されたが、世界ジュニア選手権7位、全日本選手権2位など。07年はアジア選手権に出場して5位に入賞するとともに、全日本学生選手権と国体で優勝。全日本選手権でも2位へ。手首の手術で戦列を離れたあと、08年国体で復活優勝。168cm。
66 藤村義(ふじむら・つとむ)=自衛隊初優勝

 1982年3月28日、山口県生まれ、27歳。山口・田布施農高〜徳山大卒。高校時代は全国大会無冠だったが、徳山大で西日本学生選手権2度優勝。ほかに03年の全日本大学グレコローマン選手権で2位。自衛隊に進み、05年ユニバーシアード代表、06年アジア選手権代表と実力をつける。国内では06年全日本選手権3位、07年全日本選抜選手権2位など、日本一にあと一歩と迫ったが、手が届かなかった。07年11月にはNYACホリデー・オープンで優勝し、08年北京五輪予選出場の機会も得たが、手が届かなかった。しかし08年全日本選手権で初優勝を達成。174cm。
74 金久保武大(かなくぼ・たけひろ)=日体大大学院、初優勝

 1986年7月1日、神奈川県生まれ、22歳。東京・東海大付高輪台高〜日体大卒。高校時代は柔道の選手。2年生の2006年東日本学生春季新人戦で2位となり、翌07年全日本学生選手権で3位と力を伸ばした。08年の全日本学生選手権で優勝し、同年の全日本選手権に初出場して2位へ。174cm。
84 斎川哲克(さいかわ・のりかつ)=両毛ヤクルト販売、初優勝

 1986年3月11日、栃木県生まれ、23歳。栃木・足利工高〜日体大卒。高校時代の03年にJOC杯カデット選手権、全国高校生グレコローマン選手権、国体で優勝し、アジア・カデット選手権でも優勝。日体大へ進み、04年に1年生で全日本学生選手権に優勝。同年の全日本選手権では2位に入賞した。その後、けがによる戦線離脱もあったが、07年には2階級にまたがって学生四冠王に輝き、フリースタイルででも実力を見せた。同年全日本選手権は96kg級で北京五輪出場を目指したが、かなわなかった。08年は国体96kg級で北京五輪代表を破って優勝し、全日本選手権では本来の84kg級で初優勝。185cm。
96 北村克哉(きたむら・かつや)=FEG、初優勝(フリースタイルで1度あり)

 1985年12月14日、東京都生まれ、23歳。東京・東京工高(現駒場高)〜専大卒。高校時代の03年に全国高校選抜選手権120kg級3位、国体フリースタイル97kg級3位など。専大へ進み、04年JOC杯ジュニア選手権フリースタイル96kg級3位へ。05年に120kg級で全日本学生選手権を制し、全日本大学選手権は3位。全日本選手権でも3位に入賞した。06年は明治乳業杯全日本選抜選手権で勝ち、世界選手権へ出場。その後、グレコローマンに転向し、07年学生二冠(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権)優勝などを経て、08年全日本選手権で優勝。182cm。
120 新庄寛和(しんしょう・ひろし)=自衛隊、3年連続3度目の優勝

 1982年10月11日、大阪府生まれ、26歳。京都・南京都高〜国士大卒。高校2年の時に国体ベスト8などの成績を残し、3年生でインターハイ2位、全国高校グレコ選手権と国体で優勝した。国士大へ進み、02年にJOC杯ジュニアや新人戦で優勝。全日本大学グレコ選手権も4位入賞と力をつけた。03年はアジア選手権出場し、04年全日本選抜選手権で2位へ食い込み、全日本選手権で優勝。05年にアジア選手権出場。その後、優勝から見放されたが、07年に世界選手権に初出場。全日本選手権でも優勝し、08年アジア選手権で3位。同年の全日本選手権は2位だった。181cm。




55 湯元進一(ゆもと・しんいち)=自衛隊、2年連続2度目の優勝

 1984年12月4日、和歌山県生まれ、24歳。和歌山ジュニア教室出身。和歌山・和歌山工高〜拓大卒。高校時代は全国高校選抜大会2位など。拓大1年の03年に全日本学生選手権2位、翌04年に全日本大学グレコローマン選手権で優勝したが、本来はフリーの選手。06年は国体で優勝。07年はダン・コロフ国際大会で優勝、海外初優勝と力をつけた。07年全日本選手権は3位。北京五輪出場には手が届かなかったが、同年の全日本選手権で初優勝。162cm。
60 前田翔吾(まえだ・しょうご)=日体大、初優勝

 1987年5月23日、愛知県生まれ、22歳。刈谷チビッコ教室出身。愛知・星城高卒。高校時代には中京女大に通い吉田沙保里とも練習。高校3年の05年に、JOC杯ジュニア選手権で大学生に混じった中で2位となり、アジア・ジュニア選手権で3位入賞。同年の国体で優勝。日体大へ進み、08年の全日本学生選手権で3位となり、同年の国体2位を経て、全日本大学選手権で優勝。全日本選手権でも初優勝を達成した。09年アジア選手権で5位へ。170cm。
66 米満達弘(よねみつ・たつひろ)=自衛隊、初優勝

 1986年8月5日、山梨県生まれ、22歳。山梨・韮崎工高〜拓大卒。高校時代は全国高校グレコローマン選手権と国体グレコで優勝するが、フリースタイルではインターハイ2位が最高。拓大に進み、2年生の時(06年)にJOC杯ジュニアオリンピックで優勝し、世界ジュニア選手権に出場。同年度の全日本選手権でアテネ五輪5位の池松一彦を破るなどして2位に躍進。07年はヤシャ・ドク国際大会(トルコ)で2位に入賞するなど力をつけ、全日本学生選手権で優勝。全日本大学選手権は74kg級で2位。08年は世界学生選手権で優勝したあと、学生二冠(全日本学生選手権、全日本大学選手権)を制覇。全日本選手権で初優勝した。09年アジア選手権で2位。168cm。
74 長島和幸(ながしま・かずゆき)=クリナップ初優勝

 1981年9月25日、群馬県生まれ、27歳。太田倶楽部出身。群馬・館林高〜早大卒。高校時代の99年に双子の兄・正彦とともに四冠(全国高校選抜大会、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権、国体)を制覇。早大へ進み、00年にJOC杯ジュニア選手権76kg級で優勝し、世界ジュニア選手権へ出場。翌01年もJOC杯に勝ち、世界ジュニア選手権は6位入賞。同年、全日本学生王者へ。02年は学生二冠を制し、世界学生選手権で6位。04年は世界学生選手権で銅メダルを獲得。06・07年に全日本王者に輝いているが、世界選手権と北京五輪の出場は逃した。08年全日本選手権で3連覇を達成。175cm。
84 松本真也(まつもと・しんや)=警視庁、3年ぶり2度目の優勝

 1984年7月16日、京都府生まれ、24歳。京都・網野高〜日大卒。京都・網野中時代に3年連続(97〜99年)で全国大会優勝。網野高では00〜02年に全国高校選抜大会2度、インターハイと国体を各3度勝ち、タイトルを総なめにした。高校8冠王は史上初。00・01年はアジア・カデット選手権でも勝った。日大1年の03年に全日本大学選手権で勝ち、翌04年は学生二冠王へ。この間、03年世界ジュニア選手権へも出場。06年に全日本選抜選手権で優勝し、世界選手権に出場して10位。その後、日本一、日本代表から遠ざかっていた。171cm。
96 磯川孝生(いそかわ・たかお)=山口県協会、2年連続2度目の優勝

 1984年6月10日、熊本県生まれ、25歳。大分・日本文理大付高〜拓大卒。少年時代から全国に名をとどろかせていたが、中学では全国3位が最高。高校へ進んで再び頭角を表し、01年にはインターハイなどで優勝し、02年には4冠を制覇。アジア・ジュニア選手権4位、全日本3位と力をつけた。04年は全日本選手権84kg級で初優勝。05年はアジア選手権2位など実力を伸ばした。06年は学生二冠を制したが、全日本選手権は2位。07年から96kg級へ上げ、全日本選手権2位。08年はアジア選手権に出場し7位。同年の全日本選抜選手権で優勝。176cm。
120 荒木田進謙(あらきだ・のぶよし)=専大、2年連続2度目の優勝

 1988年3月26日、青森県生まれ、21歳。八戸クラブ出身。青森・光星学院高卒。高校時代の04・05年に2年連続で高校三冠王を獲得するとともに、2年連続で全日本選手権2位。専大に進み、1年生の時(06年)にJOC杯ジュニアオリンピック、全日本学生選手権、全日本大学選手権と国体の学生タイトルを総なめにするとともに、アジア・ジュニア選手権で優勝。07年は故障で戦列を離れたが、12月の全日本選手権で復帰し2位。08年はJOC杯ジュニアオリンピックで優勝し、全日本選抜選手権、全日本選手権でいずれも初優勝。180cm。


明治乳業杯
長谷川恒平(G55kg級)
フリー優秀選手
米満達弘(66kg級)
グレコ優秀選手
松本隆太郎(60kg級)


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