【特集】プロ格闘家の挑戦、眼中になし!…浜口京子




 女子レスリングのエース・浜口京子が、レスラーの意地にかけてプロ格闘家の挑戦を粉砕する! 4月7日、東京・駒沢体育館で行われる「ジャパンクイーンズカップ2002」の72kg級に、柔道を経てプロレス・プロ格闘技で現在活躍している八木淳子(会田ビル)が出場する(ここをクリック)。レスリング未経験ながら、13年間の柔道(帝京大)の下地があるだけに、あなどれまい。

 しかし浜口は貫ろく十分だった。「八木さんは柔道、プロレスでがんばってきてフリーになった。認めるところは認める」と“格闘家八木を評価した上で、「自分は15歳の時からレスリングをやってきた。レスラーとしての意地がある」とキッパリ。八木の存在などまったく眼中になく、目は2004年のアテネ五輪を見据えている。

 当然といえば当然だ。浜口は97年から99年にかけて世界選手権3連覇。最近は2年続けて世界一の座を逃したが、最終目標は女子レスリングが初めて正式種目となるアテネ五輪での世界一奪還。国内の相手に手間取ってはいられない。

 昨年11月の世界選手権4位の悪夢を振り払うべく、今年は好調。1月のフランス・ドイツ遠征で個人、団体と白星を重ねた。ルール変更も追い風。今大会から階級区分が変わり、75kg級から72kg級に下がる。浜口は「スピード、スタミナの面で自分にはベストの体重だと思う」と大歓迎。死角は見当たらない。だが、世界チャンピオンに照準を絞っているからこそ、7日の大会は「絶対に負けられない」と気持ちを引き締める。

 浜口は「自分の階級に出てくる人は、来るものを拒みません」と、打倒女王に名乗り出る選手はすべて討伐する考え。レスリングの素人相手にも手加減は一切ない。八木はとんでもない相手に挑戦状をたたきつけてしまったようだ。



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