イランが世界フリースタイル選手権を棄権か?




 ことし9月にニューヨークで行われる世界フリースタイル選手権に、イランが棄権する可能性が出てきた。イラン・レスリング協会は、米国がイラクとの開戦の緊張が高まる中で入国に関して指紋を取ることを決めたことに対し、これを受け入れることはできず、不参加の可能性を米国レスリング協会へ書面で通達。同時に国際レスリング連盟(FILA)へ開催地変更を申し入れていることが分かった。

 AP通信によると、米国防総省関係者は「指紋押印なつは(イラン人にとって)屈辱的な行為かもしれないが、すべては安全上の理由」と理解を求めている。

 昨年9月にイランで行われた世界フリースタイル選手権は、米国が安全の確保がなされないとの理由で参加を取りやめた。同月にモスクワで行われたFILA総会では、イランがFILAおよび米国レスリング協会に対し、ビザの発行と安全を強く要望していた。

 なお同選手権は来年のアテネ五輪の第一次予選を兼ねている。




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