「根本的なスタミナ養成が課題」…DS大会2位の山本美憂
2月8〜9日に米国コロラドスプリングスで行われた「デーブ・シュルツ国際大会」には、男子のナショナルチームのほか、自費で女子48kg級の山本美憂(PUREBRED=写真右)と55kg級の山本聖子(日大=同左)も参加。山本聖子は昨秋のかかと負傷のため最終的に試合出場は断念したが、昨年末に約3年ぶりに復帰した山本美憂は予選を圧勝で勝ち抜き、銀メダルを獲得。今春以降の飛躍の足がかりをつくった。
現地入りしたのが、男子のナショナルチームと違って計量の前日。標高が約1500メートルという高地であり、「息が切れることは聞いていたが、こんなに薄いとは…」と、体慣らしの期間がなかった分、大きなハンディはあった。決勝は5−2とリードしながら、その後に大量点を失い、6−11の判定負け。力負けしてがぶられ、いっそうスタミナを切らしてしまったという。「疲れた、のひと言。決勝は何をやったかよく覚えていません」。
高地だからということばかりではなく、3年間のブランクの影響も考えられるが、「いえ、ブランクの影響は埋まっていると思います。そういうことではなく、根本的なスタミナをつけなければなりません」と言う。普通の状態なら、技術的な勘などは完全に戻っているというが、スタミナが切れてしまうと、技術以前に気持ち的に投げやりになり、うまくいかなかったそうだ。
《デーブ・シュルツ国際大会》 2位 予選1回戦 BYE 予選2回戦 ○[フォール、1:08] Monica Harris(米国) 予選3回戦 ○[フォール、2:56] Kristin Fujioka(米国) 決勝T1回戦 ○[フォール、2:53] Carol Huynh(カナダ) 準 決 勝 ○[9−3] Lyndsay Belisle(カナダ) 決 勝 ●[6−11] Patricia Miranda(米国) |
常に優勝を残してきた選手だけに、2位という結果には「終わってみると本当に悔しいですね」と言う。その気持ちは、4月6日の「ジャパンクイーンズカップ」までに、もう1度国際大会に出てみたい、という気持ちになって表われている。実現するかどうかは分からないが、気持ちはかなり前向きだ。
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