全日本男子チームが始動




 全日本男子チームが始動−。1月6日午後、天皇杯全日本選手権の優勝選手など約40選手が東京・北区の国立スポーツ科学センターに集合し、11日までの合宿に入った。

 練習は早朝(ランニング)、午前、午後(マット練習と筋力トレーニングを交互)の1日3回。この日は富山英明強化委員長(日大教)から、「ばかになり、きちがいにならなければ世界では勝てない。人生80年のうち、鍛えるのは今しかできないんだ」とのゲキがとんだが、「全日本選手権のあと、各選手ともダウンしている」ということで体力の回復に主眼がおかれ、やや抑え気味。徐々に上げていくという。

 両スタイルとも選抜チームが1月29日から米国へ遠征。フリースタイルはコロラド州コロラドスプリングスで米国チームと合同練習し、2月8〜9日のデーブシュルツ杯国際大会(同所)に出場して11日に帰国。グレコローマンはコンコード国際大会(カリフォルニア州コンコード)に出場したあと、コロラドスプリングスで米国チームと合同合宿。デーブシュルツ杯国際大会(同所)に出場したあとも約1週間居残り、17日に帰国する。

 両スタイルとも3月後半には欧州遠征を行う。今回の選抜選手は下記の通り。ほかにジュニア選手4人が特別に帯同する。

 
【グレコローマン】
 ▼監督 宮原厚次(自衛隊)、▼コーチ 伊藤広道(自衛隊)、▼55kg級 豊田雅俊(警視庁)、▼60kg級 笹本睦(綜合警備保障)、▼66kg級 飯室雅規(自衛隊)、▼76kg級 永田克彦(新日本プロレス職)、▼84kg級 松本慎吾(一宮運輸)

 
【フリースタイル】
 ▼監督 富山英明(日大教)、▼コーチ 和田貴広(協会専任コーチ)、▼55kg級 田南部力(警視庁)、松永共広(日体大)、▼60kg級 太田亮介(警視庁)、▼66kg級 宮田和幸(クリナップ)、池松和彦(日体大助手)、▼76kg級 小幡邦彦(山梨学院大)


★この日のひと言


 
松本慎吾選手(先月の全日本選手権のポスターとパンフレットに使われたガッツポーズ=アジア大会優勝時=が評判よかったよ、の声に)「ことしは、世界選手権でのガッツポーズを使ってもらいます!」


グレコローマンを支える松本慎吾(左)と永田克彦。 安原隆と練習する笹本睦。
全日本チーム入りを果たした豊田雅俊。

グレコローマン(向こう側)とフリースタイルに分かれて練習。 フリースタイルを教えるのは和田貴広・協会専任コーチ。 太田亮介にアンクルホールドを指導する和田コーチ。



《前ページへ戻る》