総合転向の宮田和幸(クリナップ)が会見【2004年11月5日】




 プロの総合格闘技入りを決めたシドニー五輪フリー63kg級代表の宮田和幸(クリナップ=プロのリングでの所属は「フリー」)が11月4日、都内で日大時代の恩師、富山英明監督とともに会見し、今月20日にハワイで行われるデビュー戦への意気込みを語った
(写真右=左から谷川貞治K-1イベントプロデューサー、宮田、富山監督)

 宮田の出場する大会は、K-1ファイティングネットワークの大会「ランブル・オン・ザ・ロック」で、対戦相手はホイラー・グレイシー。総合格闘技界では知らない選手はいない強豪で、宮田は「最初に話があった時、(相手の名を)聞き違えたと思った。なかなかできる相手ではないので受けた。全力を尽くしたい」と話した。

 茨城・土浦日大高校の同級生であり、現在は「PRIDE」のリングなどで活躍している元修斗ミドル級王者の桜井“マッハ”速人(マッハ道場)との話で総合入りを決断したという。現在は都内の柔術ジム、キック・ジムなどで練習中。勝ちパターンを問われると、「タックルで倒して殴る。今はこれしかできないと思う」と話した。

 富山監督は「7月にプロでやりたいという話を聞き、親交のあるK-1の石井和義館長を通じて話を進めた。宮田は日大が三冠を制覇した時のキャプテンで、ナチュラルの肉体、体力を持っている。潜在能力は、(すでにプロで活躍しているレスリング出身の)藤田和之や山本“KID”徳郁以上だと思う。プロに必要な壁を乗り越えれば、世界で戦える逸材」と、将来を期待した。

 なお、宮田は今後のレスリング活動について「アマチュアに引退はないから、出たくなったら出ると思うが、オリンピック出場は二足のわらじでが通じるほど甘くはないと思う」と話し、当面、トップレベルの大会には出場しないことを示唆した。

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