片足の選手が奮戦し、4位入賞…全米学生(NCAA)選手権【2009年3月27日】



 3月19〜21日に米国ミズーリ州セントルイスで行われた全米学生(NCAA)選手権を視察した太田章さん(早大教=1984年ロサンゼルス・1988年ソウル両五輪銀メダリスト)によると、同大会に片足の選手が出場し、3位決定戦まで進んで4位に入賞したという。

 その選手は125ポンド級に出場した同級ランキング12位のアンソニー・ロブレス選手(アリゾナ州立大)。1〜3回戦を勝ち上がって準決勝に進出。ランキング1位のポール・ドナホーイ選手(エジンボロ大)には2−5で敗れたものの、敗者復活戦を19−10で勝ち、3位決定戦へ。ランキング4位のブランドン・プレシン(ノースウエスタン大)に善戦したものの、1−3のきん差で敗れた。

 惜しくもメダルが逃したものの、健常者に入っての健闘に観客は総立ちのスタンディングオベーションで、太田さんを含め、多くの人が感激の涙を流して拍手がやまなかったという。

 なお、NCAA大会はアイオワ大が優勝者なしながらもコンスタントに上位に進出して22度目の優勝を遂げ、2位はオハイオ州立大、3位はアイオワ州立大だった。最終日には1万7345人の観客が集まった。(写真提供も太田さん=右下写真は、太田さんと特別ゲストとして来場していた全米海軍チャンピオンの経験のあるラムズフェルド国防長官)


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