「吉田沙保里 119連勝の方程式」(布施鋼治著)が優秀賞…ミズノ・スポーツライター賞【2009年3月6日】



 3月4日に行われた2008年度の「ミズノ・スポーツライター賞」の選考委員会で、吉田沙保里選手を描いた布施鋼治氏の「吉田沙保里 119連勝の方程式」(新潮社=右写真)が優秀賞に選出された。

 同書は当初、「不敗の方程式」という書名で出版予定だったが、昨年のワールドカップでの黒星で変更された。しかし、吉田の強さと家族や指導者のドラマが丹念な取材で描かれており、評価された。

 布施氏は現在、総合格闘技を中心に執筆活動をしている著名なライター。レスリング取材にも力を入れており、1987年にノルウェーで行われた第1回世界女子選手権を取材した唯一の記者。1998年には男子フリースタイルの世界選手権を取材にイランへ出向き、1999・2000年にも世界女子選手権を取材している。

 「お世辞にもうまいとはいえない私の取材に辛抱強く付き合ってくれたアスリートや関係者の方々のご協力、時にはやさしく時には厳しく接していただいた編集者の皆様のご指導、そして仕事仲間である同業者やカメラマンの激励のおかげだと自負しております。とてもひとりで受けられる賞ではございません。本当にありがとうございました」と、レスリング界へも感謝の言葉を伝えている。


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