女子カデット選抜チームがスウェーデンへ出発【2009年3月4日】



 女子のカデット選抜チームが3月3日、成田発のスカンジナビア航空でスェーデンへ向けて出発した。チームは中学生&高校生の選抜チーム22人で、6〜8日にクリッパンで行われる「クリッパン女子国際大会」のカデットの部に出場。9・10日に地元選手らと合同練習や親善試合、チーム対抗戦を行う。

 22人中、半分の11人が海外初遠征となる。2月にジュニアの選抜チームがカナダ遠征を行い、2大会で9個の金メダルを持ち帰った。今大会もメダルラッシュが期待されるが、海外遠征が初めての選手が多いだけに、奥野竜司監督(三重・一志ジュニア)は「(練習している)場所が変わっても、普段どおりの動きができること」を目標に掲げた。

 多くの選手に海外の経験を積ませるために、40s級と56s級以外は最大4人まで選手を招集した。冬の海外遠征を終えた全日本男子チームから、「海外で日本人同士で対戦したくなかった」との声が多数聞かれたが、クリッパン女子国際大会は、旧勝ち点方式(どの選手も2敗するまで試合を行う1992年までの試合方式)のため、日本選手相手に1試合で終わりということはない。大会前後にも親善試合やチーム対抗戦もあるので、どの選手も国際試合を多く経験できそう。全員に充実した遠征が期待できる。

 昨年38s級で優勝した宮原優(東京・稲府中=JOCアカデミー所属)は今大会46s級にエントリー。同アカデミーは少数精鋭だが、今大会の遠征チームは22人と大所帯。「楽しいです」と出発時から常に笑顔。大会では「練習で身につけた差しやタックル、崩しを出して優勝したい」と連覇を誓った。

(文・撮影=増渕由気子)


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