FILAグラップリング委員会のアジア代表委員に鎌賀秀夫氏が就任【2009年2月23日】



 国際レスリング連盟(FILA)のグラップリング委員会のアジア地区代表委員に、昨年12月の第1回世界グラップリング選手権(スイス・ルッツェン)で監督を務めた鎌賀秀夫氏(51歳=スポーツ会館、右写真)が就任することになった。福田富昭FILA副会長(日本協会会長)を別格とすれば、メディカル・アンチドーピング委員会の増島篤氏(日本協会スポーツ医科学委員長)、選手・殿堂委員会の富山英明・前日本強化委員長(日大教)に続き、現在日本人で3人目のFILA委員となる。

 グラップリングは、FILAが2006年に新しく認定したレスリングのスタイルで、「関節技・絞め技のあるレスリング」。2007・08年の世界レスリング・ゲームズで実施されたあと、12月に世界選手権が実施された。

 今年、世界的な普及を目指して委員会を整備。ジーンフランシス・コート委員長(米国)のもと、各大陸に委員会をつくり、その代表でFILAグラップリング委員会を構成することになった。アジア地区からは、福田副会長の推薦で鎌賀氏の就任が決まった。今月28日にスイスで第1回の会合が開かれ、ルールの整備、今年の世界選手権を含めた主要大会のカレンダー会議、レフェリーの養成等が話し合われる。また、現在疎遠になっている“サブミッションレスリングの本家”ADCC(アブダビ・コンバット大会=2001年に山梨学院大の選手が参加)との和解も議題として挙がっている。

 鎌賀氏は日大文理学部体育学科を卒業。レスリングの経験はないものの、サンボ、クラッシュ(柔道に似た中央アジア発祥の格闘技)などに精通し、日本サンボ連盟の事務局長を務めたこともある。現在はスポーツ会館レスリング教室の代表、全国少年少女レスリング連盟事務局長を務めるほか、日本クラッシュ協会の専務理事。

 28日の委員会出席が鎌賀氏の“FILA委員デビュー”。アジア地区代表の委員として、グラップリングの普及発展への手腕が期待される(左写真=昨年12月の第1界世界グラップリング選手のもよう、鎌賀氏撮影)


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