JOCの強化費配分ランクで「特A」に昇格【2009年1月22日】



 日本オリンピック委員会(JOC)は1月20日、都内で理事会を開き、2009年度の強化費の配分ランクで、レスリングを「A」から水泳、柔道と並ぶ最高ランクの「特A」に昇格することを決めた。昨年の北京五輪での吉田沙保里選手と伊調馨選手(ともにALSOK綜合警備保障)の2連覇や、男子のメダル2個を含めて6個のメダルを取ったことが評価された。

 現在の制度ができてから初の「特A」への昇格となる。2008年度の場合、「特A」競技には約1億円の強化費が配分されていた。

 日本協会の福田富昭会長は「北京オリンピックでの成果が認められた。この制度ができた時は、レスリングの競技力が最悪の時でCランクだった。そこからはい上がってきた。強化の方向が正しかったことが証明された」と振り返り、「これを維持していくことが必要。ロンドン五輪では男子で金メダルを取り、確固たるものにしてほしい」と話した。

 ただ、決められた強化費がそのまま支給されるのではなく、協会もその金額の2分の1(トータルの3分の1)を集めなければならない(注=配分される強化費が1億円なら、協会が5000万円を集める必要がある。3000万円しか集められなければ、JOCからは6000万円しか支給されない)。福田会長は「協会を挙げて財政を充実させたい」と話し、選手へのバックアップに全身全霊を尽くすという。


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