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男子フリースタイル・チームがアジア選手権へ向けて出発【2010年5月10日】


 アジア選手権(5月12〜16日、インド・ニューデリー)に出場する男子フリースタイルのチームが5月9日、成田発の日本航空でインドへ向けて出発した。

 井上謙二監督(自衛隊)は「明治乳業杯が終わってすぐの遠征で大変だとは思うが、出場する選手は、ここでいい成績を残し、与えられたチャンスをものにしてほしい」と要望。軽中量級は全日本王者以外の選手ではあるが、どの選手も国際経験が豊富であるので「いい結果を求めたい」と話した。

 インドでは2003年6月にもアジア選手権が行われている。その時は気温が連日40度を越え、発熱で試合を欠場する選手も出た。インドへの遠征は初めてという井上監督は「環境が伝えられているほど悪いのかどうか分からないが、体調には十分注意させたい。(コンディショニングは)監督の責任でもある」と気を引き締めた。

 11日に現地へ向かう男子の佐藤満強化委員長(専大教)は「攻撃的なレスリングを積極的に展開し、得点能力を高めてほしい。その内容が、結果として好成績につながることを望む」と、内容のある結果を要望。目標は、フリースタイルで「金3、銀・銅4」、グレコローマンで「金2、銀・銅5」とした。

 さらに「日本代表選手は世界一の練習を行っているので、(明治乳業杯直後という)スケジュールを言い訳にしてほしくない。明治乳業杯で日本代表になれた選手は、世界で闘うための課題をしっかり持って頑張ってほしい。代表になれなかった選手は、来年以降の諸大会とロンドン・オリンピックに向けて最高のチャンスと思い、悔しさをぶつけてほしい。今までの練習の成果、また自分の実力を試す意味で、今大会をワクワクしながら楽しめる気持ちを持って頑張ってほしい」と、各選手の奮起をうながした。井上監督と同じく、「環境が悪いので、細心の注意を払って(コンディションを)整えてほしい」と注文した。

 このあと、11日に女子、12日に男子グレコローマンが現地へ向かう。大会の日程と選手団は下記の通り。


 《日程》

5月12日(水) 男子フリースタイル60・74・96kg級
   13日(木) 男子フリースタイル55・66・84・120kg級
   14日(金) 女子全階級
   15日(土) 男子グレコローマン55・66・84・120kg級
   16日(日) 男子グレコローマン60・74・96kg級

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 《日本選手団》
 
 
◎役員

  【総監督】佐藤満(専大教=日本協会男子強化委員長)
  【男子フリースタイル監督】井上謙二(自衛隊)、 【同コーチ】小平清貴(警視庁)
  【男子グレコローマン監督】伊藤広道(自衛隊)、 【同コーチ】元木康年(自衛隊)
  【女子監督】吉田栄勝(アイシン・エィ・ダブリュ)、 【同コーチ】木名瀬重夫(日本協会専任コーチ)
  【ドクター】小松裕(国立スポーツ科学センター)
  【トレーナー】川崎淳(ハンズコーポレーション)、竹内剛(ファクトリージャパン)
  【帯同審判】芦田隆司(大阪・大阪工芸高教)、福田耕治(大阪・同志社香里高教)
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 ◎選手
   【男子フリースタイル】
  ▼55kg級 湯元進一(自衛隊)
  ▼60kg級 前田翔吾(ニューギン)
  ▼66kg級 佐藤吏(ALSOK綜合警備保障)
  ▼74kg級 長島和幸(クリナップ)
  ▼84kg級 松本真也(警視庁)
  ▼96kg級 磯川孝生(徳山大職)
  ▼120kg級 下中隆広(国士舘大ク)
 
   【男子グレコローマン】
  ▼55kg級 峯村亮(神奈川大職)
  ▼60kg級 倉本一真(自衛隊)
  ▼66kg級 清水博之(自衛隊)
  ▼74kg級 角功介(自衛隊)
  ▼84kg級 斎川哲克(両毛ヤクルト販売)
  ▼96kg級 北村克哉(FEG)
  ▼120kg級 新庄寛和(自衛隊)
 
   【女子】
  ▼48kg級 三村冬子(日大)
  ▼51kg級 桜井宏美(代々木ク)
  ▼55kg級 松川知華子(ジャパンビバレッジ)
  ▼59kg級 伊藤友莉香(環太平洋大)
  ▼63kg級 山本聖子(スポーツビズ)
  ▼67kg級 飯島千晶(日大)
  ▼72kg級 井上佳子(至学館大)

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  《参考記事》=2009年アジア選手権
★5月2日: 男子グレコローマン55s級・長谷川がアジア選手権初制覇! 60s級・佐藤、74s級の鶴巻も銅メダル獲得
★5月3日: 女子55s級・松川知華子がアジア制覇! 男子グレコローマン重量級はメダルに届かず
★5月4日: 女子63s級・西牧がアジアチャンピオン! 72s級・佐野は銀メダル 48s級・坂本、67s級・井上は3位入賞
★5月5日: 新生ジャパンに”新星”現る! 女子59s級・伊藤が初出場で初優勝! 男子フリー66s級・米満は決勝戦でイランに敗北
★5月6日: 男子フリー120s級の荒木田が銅メダル獲得! フリー陣のメダルは2個
★5月7日: ビーチレスリングは全階級メダル獲得! アジア選手権全日程終了

★5月8日: 2009年アジア選手権 日本選手成績(まとめ)


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